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至福の時  2009.12.2

2年ぶりの発表会も無事終了しました。

お客様の温かい拍手に包まれて、リトルピアニスト達は楽しそうに演奏していました。
いつもより、ひと回り大きく見えたのは気のせいではないと思います。
終わってみると、会場には優しい笑顔があふれていました。

発表会は、指導者にとっても一大イヴェントで、日頃の成果も問われますから、
緊張は隠せません。
お陰で、”靴履き違い事件”も起こしてしまいました(汗)

ご来場の方々から、たくさんのコメントを頂き、改めて身の引き締まる思いです。
そんな中でも、「演奏者の皆さんの個性を感じました」と言うお言葉を頂いたのが、
一番嬉しかったです。

指導者として、一番心がけている事だからです。
生徒達の能力を最大限に引き出しながらも、野放しにすると恐ろしい事になるので、
低年齢の生徒には、大たい70%くらい私のDNAを移植して、
30%は生徒の持ち味を生かすようにしています。
年齢が上になるほど移植率は低くなって行きますが。。。。

どこで線引きするかが、結構難しいところです。

言える事は、指導者が諦めた段階で、ストップすると言う事。
指導者は、倒れて這いつくばっても、後1cm・・・後5mmと手を伸ばして、
少しでも生徒の能力を伸ばす努力をしている訳です。
終わった後の我が身がたとえズタボロになっていようとも。。。。

そして、迎える至福の時。
それが、発表会なんですね。

来年は、指導歴30年。恐ろしい長さの割りには、いつも新鮮に感じられるのは、
人間相手のお仕事だからでしょうか。

惰性で流されて行かないように、気を引き締めて来年も頑張ります。