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音楽を教える仕事って言うのは、本当に難しいです。 先生の気に入るように弾いてくれればOKと言う訳には行かないですから。 塾など、お勉強で答えのハッキリしているものとは違って、 生徒の個性を生かして行かなければ意味がありません。 どの部分が「未熟」でどの部分が「個性」なのかの判断が微妙な時もあります。 生徒の態度でも、大人の感覚で判断出来ない場合もあるんです。 今週のレッスンでも、「どれどれ先生が一発素晴らしい演奏を聞かせてあげよう」 っと生徒を立たせて弾き始めたものの、 ヤツは、クルリと後ろを向いて本箱を物色し始める。 コノヤロー!っと叫ぶのをぐっとガマンするワタシ。。。。。 いつもの事です。 じゃあ、ヤツは聴いていないのかと言うとそんな事はないのです。 それがヤツのスタイルなんです。 相手の目を見て話すのが苦手な生徒もします。 そんな時は、私もなるべく目をそらしてレッスンします。 音楽でつながっていれば良いと思っているからです。 疲れている事をアピールするために、大きなアクビをする女生徒もいます。 そんな時には、「そりゃ、イケテナイ女だよ」と教えてあげます。 どうせイケテナイもん。 って言うのですが、次のレッスンの時には一回もあくびをしませんでした。 レッスン室でのびのびと自分を表現させるためには、 ある意味、心と体を萎縮させずに解放出来る様な環境作りも大事。 決して無礼な態度を認めよと言っているわけではありませんが、 どんな態度にも対応できる大人でありたいと思っています。 |